Excel VBA(マクロ)で図形のサイズを変更・取得する方法/Height、Widthプロパティの使い方

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他のオブジェクトよろしく、図形の場合もHeight、Widthプロパティでサイズの変更が可能です。

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Height、Widthプロパティの使い方

図形の高さの変更
Shapeオブジェクト(またはShapeRangeコレクション).Height = 値

図形の幅の変更
Shapeオブジェクト(またはShapeRangeコレクション).Width = 値

素直に指定すれば変更・取得できます。Shapeオブジェクトなどについては該当記事参照。

サイズの単位

vba width height1
こういった図形があるものとします。
vba width height2
図形をクリックして書式タブの一番右にあるサイズを見ると、Cm単位でサイズが表示されるんですが、
' vba
ActiveSheet.Shapes(1).Width = 10
たとえばこのようなコードで、インデックス番号1の図形のサイズを「10」にした場合、
vba width height3
この「10」の単位はポイント(1/72インチ)なので、こういうことになります。
vba width height4
ちなみに10ポイントはCmでこれぐらい。1ポイント=約0.35mmです。

サイズの取得

' vba
ActiveSheet.Shapes(1).Width = ActiveSheet.Shapes(2).Width
このサイズの問題を解決する簡単な方法として、基準となる図形を決めておくというものがあります。
オブジェクト.サイズは値の取得にも使えます。この式の場合、図形(2)の幅を図形(1)に代入するという意味になります。

単位の問題の対処

vba width height5
上のコードを実行すると、図形1の幅が図形2と一致し、結果サイズの足並みがそろいます。
' vba
'1cmにしたい
ActiveSheet.Shapes(1).Width = (1 * 72) * (100 / 254)
あとは、1ポイントは1/72インチなので72倍してインチに換算し、1インチは2.54cmなので100/254倍してcmに換算する、というワザでも変更可能です。

複数図形の指定

' vba
'図形1、2を1cmにしたい
ActiveSheet.Shapes.Range(Array(1, 2)).Height = (1 * 72) * (100 / 254)
複数図形のサイズを変更するには、ShapeRangeコレクションを使います。
具体的にはこのように、Shape.Range(Array())の中で図形をそれぞれ指定してやれば、
vba width height6
複数の図形のサイズ(この場合高さ)を同時に変更することが可能です。
' vba
ActiveSheet.Shapes.SelectAll
Selection.Width = 50
Selection.Height = 50
全部まとめてサイズ変更したければ、一度ShapesをSelectAllして全選択してから、選択範囲(Selection)に対してサイズを指定します。
vba width height7
実行結果です。
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