Excel VBA（マクロ）で範囲内の平均より上・下の条件付き書式を設定する方法/FormatConditions.AddAboveAverageメソッドの使い方

マクロによる条件付き書式で平均より上/下を設定する方法についてです。

FormatConditions.Addメソッド

条件付き書式の作成（平均）
FormatConditions.Add(Type:=xlAboveAverageCondition).適用する書式
※平均より上か下かはAboveBelowプロパティで指定

条件付き書式の基本的な形については、こちらの記事をご参照ください。

この記事では、通常操作でいうこれを設定します。

TypeはxlAboveAverageConditionまたは12を指定します。OperatorやFormulaは指定する必要がないので、

' vba
Range("A1:A10").FormatConditions.Add(Type:=xlAboveAverageCondition) _
.Interior.Color = RGB(50, 50, 50)

カットします。書式まで指定した最小コードとしては、たとえばこんな感じになります。

実行結果です。プロパティを指定してないので、初期設定の「平均より上」が適用されています。上とか下とか以上とかの設定はのちほど。

条件付き書式の作成（平均）
FormatConditions.AddAboveAverage.適用する書式
※平均より上か下かはAboveBelowプロパティで指定

' vba
Range("A1:A10").FormatConditions.AddAboveAverage _
.Interior.Color = RGB(50, 50, 50)

さっきのコードのAdd(Type:=xlAboveAverageCondition)は、
AddAboveAverageと書き換えることができます。

このふたつは全く同じ意味のコードなので、好きなほうを使えばOKです。
AddAboveAverageは、平均の設定専用のメソッドとなります。

' vba
With Range("A1:A10").FormatConditions.AddAboveAverage
.AboveBelow = 3
.Interior.Color = RGB(50, 50, 50)
End With

平均より上/下、以上以下などを切り替えるには、AboveBelowプロパティを値またはxlAboveBelow列挙型定数で指定します。

AboveBelowプロパティが3で実行すると、平均より下のルールが適用されていることが確認できます。

AboveBelowプロパティの定数、値は以下の通り（参考）。

標準偏差は値が指定できますが、この値（1～3）はNumStdDevプロパティで指定します。

' vba
With Range("A1:A10").FormatConditions.AddAboveAverage
.AboveBelow = xlBelowStdDev
.NumStdDev = 2
.Interior.Color = RGB(50, 50, 50)
End With

たとえばこのコードを実行すると、平均より2標準偏差下を設定することができます。