都道府県は47あり、「都」「道」「府」「県」と末尾も異なるので、住所から自動で○○県だけを抜き出すのはなかなか難しい……と思いきや、意外とシンプルな方法で解決できるようです。
都道府県のいくつかの法則
まず、①都道府県には3文字または4文字の名称しかありません。
そして②「都」「道」「府」がつく都道府県は、全て全体で3文字です。
詳しい人ならこれだけでピンとくるでしょうが、このふたつの条件を使って、住所から都道府県だけを抜き出してみたいと思います。
都道府県だけ抜き出す方法
![prefecture1](https://sunagitsune.com/wp-content/uploads/2020/06/prefecture1.jpg)
例によって適当な表をでっちあげました。ここから都道府県だけ抜き出してみたいと思います。
![prefecture2](https://sunagitsune.com/wp-content/uploads/2020/06/prefecture2.jpg)
Left関数を使うと、対象のセルから指定した文字列だけ抜き出すことができます。すべての都道府県が3文字であれば、=Left(A1,3)のような式で完結するのですが、
![prefecture3](https://sunagitsune.com/wp-content/uploads/2020/06/prefecture3.jpg)
和歌山県、神奈川県、鹿児島県がいるので、そうもいきません。
![prefecture4](https://sunagitsune.com/wp-content/uploads/2020/06/prefecture4.jpg)
上のみっつは4文字目に必ず「県」がついているので、
![prefecture5](https://sunagitsune.com/wp-content/uploads/2020/06/prefecture5.jpg)
Mid関数でMid(A4,4,1)のようにして、4文字目だけ抜き取った時、
![prefecture6](https://sunagitsune.com/wp-content/uploads/2020/06/prefecture6.jpg)
これが「県」である時のみ、左から4文字抜き出せばいいことになります。それ以外は法則①②により、3文字です。
![prefecture7](https://sunagitsune.com/wp-content/uploads/2020/06/prefecture7.jpg)
条件分岐にはIf文を使います。まずは=If(Mid(A4,4,1)=”県”と入力し、4文字目が「県」である場合(True)のみ、Left(A4,4)で左から4文字を抜き出します。
![prefecture8](https://sunagitsune.com/wp-content/uploads/2020/06/prefecture8-650x312.jpg)
Falseの場合は3文字抜き出し、これで=If(Mid(A4,4,1)=”県”,Left(A4,4),Left(A4,3))という式になります。
![prefecture9](https://sunagitsune.com/wp-content/uploads/2020/06/prefecture9-650x309.jpg)
実行すると、ちゃんと都道府県だけ抜き出せていることが確認できました。
その他、Find関数と組み合わせる方法でも可能です。法則がちょっと面白かったので紹介してみました。
![](https://sunagitsune.com/wp-content/uploads/2021/04/post-letter-2828146_1280-160x90.jpg)
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