ExcelVBA（マクロ）でセル・範囲を削除し、間を詰める方法/Deleteメソッドの使い方

Excelマクロで「削除」にあたる命令は、Deleteメソッドと呼ばれます。範囲を指定してメソッドを実行することで、セルを削除することが可能です。
もし間を詰めずに内容だけを削除したい場合は、ClearContentsメソッドなどを使用します。

Deleteメソッドの使い方

Deleteメソッドでは、セル・横（行）一列・範囲を削除した場合は下のセルが上に、縦（列）一列を削除した場合には右のセルが左に移動し、空いた場所を補完します。

まずはこの表から、A1セルを削除してみましょう。

マクロを開き、Range(“A1”).Delete（A1を削除）と入力します。

A1が削除され、その下のA列がひとつずつ上にズレて空いた箇所を埋めました。

同様に見ていきましょう。ふたたびマクロを開き、今度はRange(“A1:A4”).Deleteに修正します。

範囲で言うと縦（列）一列になります。これを実行すると……。

空いた列を埋めるように右のセルがひとつずつズレました。

Range(“A1:C1”).Deleteに修正します。

範囲で言うと横（行）一列になります。これを実行すると……。

空いた箇所を埋めるように下のセルがひとつずつズレました。

最後に範囲を削除してみます。

Range(“A1:B2”).Deleteに修正します。

実行すると、空いた箇所を埋めるように下のセルがひとつずつズレました。

範囲を詰める方向を指定したい場合

Deleteメソッドの後ろに、引数を指定することで詰める方向を指定することが可能です。

4159とか4162とかはモールス信号みたいなもので、数字自体に意味はありません。これだと覚えにくいので作られたのがxl～の定数で、こういう変更できない予め用意された定数を「組み込まれた」「定められた数」＝組み込み定数と呼びます。

範囲を削除し、D列を左に詰めてA列まで持ってきたいと思います。

この場合はrange(“A1:C4”).delete xlshifttoleftと記述するか、

またはrange(“A1:C4”).delete -4159と記述します。

A～C列の範囲が削除され、右にある列が左に詰められました。

上に詰める場合も同様です。

range(“A1:A4”).delete xlshiftupと記述するか、

またはrange(“A1:A4”).delete -4162と記述します。

A1～A4が削除され、下にあるセルが上に詰められました。

Deleteメソッドはセルの他にもオブジェクト全般削除に用いますが、ワークシートの削除の場合には警告メッセージが表示されて結局手動になるので、一手間かける必要があります。
マクロでオブジェクトを削除する方法については以上です。

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