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本当に面白い小説(その2):アルジャーノンに花束を(ダニエル・キイス)

世に小説は数あれど、その後に同じことをした作品が全て「あれのマネ」とか「模倣」とか「パクリ」とか言われる、本当にユニークなフロンティアスピリッツ溢れる作品は多くありません。ましてやその実験的手法が作品の内容と完全に組み合わさった作品となると...

本当に面白い小説(その1):屍鬼(小野不由美)

死ぬほど分厚く(ハードカバー全後編でどっちもレンガ、もしくは文庫で5冊)、展開は遅く(レンガ1冊読んでも話が佳境に入らない)、登場人物はめちゃくちゃ多いです(ひとつの村の住人が全員巻き込まれる群像劇)。その癖異様なまでの中毒性を持ち、レンガ...

カメムシは自分の臭いで死ぬ

僕はほぼ都心部に住んだことしかなく、ご他聞にもれず田舎暮らしにちょっとした憧れがあります。広い田んぼと遠くに見える小山、あるいは眼下に広がる港町とカモメと猫、青い空ときれいな空気、的な。