Excel(エクセル)で住所などの漢数字を力づくでアラビア数字(算用数字)に変換する方法

sixteen IT

住所の漢数字をアラビア数字に統一したい場合、残念ながら一発で変換できる関数は用意されていません。手間はかかりますが、色々と関数を駆使すれば変換可能です。
最初から住所が分割されている場合は、住所1、住所2にそれぞれ割り当ててください。

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達成目標

これを
こういった状態まで持っていきます。
20文字まで変換できます。同様の手順で最大文字数を増やすことも可能です。

漢数字→アラビア数字に変換

住所を分割

まずは大元の住所を分割します。
B1セルに=LEFT(A1,10)と入力し、Enterを押すと住所の左から10文字が表示されます。
次にD1セルに=MID(A1,11,10)と入力し、再度Enterを押します。住所が二分割されました。便宜上、分割した左を住所1、右を住所2とします。
作った分割住所をオートフィルなどで縦に伸ばします。

列の挿入

住所1と2の間に5列挿入し、5列選択した状態で選択範囲を右クリック→列の幅をクリックします。
列の幅を1にします。

列の複製

狭くなった5列をそのままコピーし、
住所2の列頭(H)をクリックして、コピーしたセルの挿入をクリックします。
倍になった狭い10列を選択し、住所2の右の列頭で右クリック→コピーしたセルの挿入をクリックします。
住所1、2の右にそれぞれ10列できればOKです。

変換表の作成

どこか邪魔にならない場所に、漢数字とアラビア数字をセットで表にしておきます。漢数字を左にするようにしてください。その他変換したい文字があれば同様に記述します。
表をすべて選択し、
表左上の名前ボックスに変換表と入力して、Enterを二回押します。

関数の入力(1)

住所1の右1列目(C1)に、=IFERROR(VLOOKUP((LEFT(B1,1)),変換表,2,FALSE),LEFT(B1,1))と入力し、Enterを押します。
2列目(D1)に、=IFERROR(VLOOKUP(MID($B1,COLUMN()-2,1),変換表,2,FALSE),MID($B1,COLUMN()-2,1))と入力し、Enterを押します。
D1をオートフィルで右端いっぱいコピーします。
C1~L1を選択し、下に伸ばします。この時点で漢数字がアラビア数字に変換されます。

関数の入力(2)

住所1の右二列分の関数を、住所2右にコピーします。
Midの右にあるセル番号を二か所、住所2のあるセル($M1)に修正します。
Columnの右にある数値を-11します。この場合COLUMN()-13となっていればOKです。
式をオートフィルで狭いセル右端いっぱい延ばします。

分割した住所の統合

一番右の列(X)に、=CONCAT(C1:L1)&CONCAT(N1:W1)と入力し、Enterを押します。
セルをオートフィルで下に伸ばします。

不要列の非表示(完成)

分割に使った列をすべて選択し、右クリック→非表示をクリックします。
すっきりした表になりました。これで完成です。

不要列の再表示

隠した列を含む範囲列を選択し、
ホームタブ書式列の再表示をクリックします。
非表示にしていた列が再表示されました。

関数部分の解説

Left、Mid

Column

ここでは通し番号を作るのに使っています。
Mid関数で〇文字目からスタートを指定する時に、普通に数字で指定すると、オートフィルで延ばしても数字が増えない=全部2文字目を抽出、ということになります。
Column関数を使えば記述したセルの列数を返すので、セルが右にひとつずれれば数字が1増えます。

$

Mid関数の指定セルは、逆に同じ住所1ないしは2を選択し続けないといけません。

VLookUp

IfError

VLookUpで参照している変換表には、漢数字以外の項目がありません。なので「A」などの例外文字を検索すると、何も見つからないのでエラーを返してしまいます。
IfError関数を使うと、「エラーが起きた時はエラー表示の代わりにこの文字を表示」といったことができます。
=IfError(値,エラーの場合の値)という構文で記述でき、ここではエラーの場合は抽出している文字をそのまま表示するようにしています。
Mid関数のほうも同様の処理をしています。
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