Excel(エクセル)におけるデータベース関数まとめ・使い方

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データベース関数には、「データベース」「フィールド」「条件」を引数として指定するという共通項があり、ひとつ覚えれば容易に応用が効きます。データの中から条件に従ってなんらかの結果を抽出したい時に使われます。

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データベース関数の基本

データベース関数を扱う時は、見出しを持つ表が必ず必要になります。
表全体は「データベース」と呼ばれ、指定したデータベースの中の項目に対して関数が作用します。
それぞれの列は「フィールド」と呼ばれます。
フィールドの中で、たとえば「数字が1」のように条件を付け、条件を満たした項目のみ数値を合計したり、個数を数えたりすることができます。
「条件」は通常データベースの外側で、フィールドの見出しとセットで用意します。
ここではフィールドAの下にを置き、「フィールドAの数値が3未満」を条件にしています。
比較演算子は=(等しい)や(等しくない)、>=(以上)
データベース関数は全て「D」から始まります。テストとして、DCount(条件を満たす数値の数を返す)関数を使ってみましょう。
=DCount(と入力し、その後に対象とするデータベースの範囲(A1:C6)を入力します。
データベースに名前を付けている場合は名称でもOKです。
さらに、数える数値があるA列頭のA1セルをフィールドとして指定します。
フィールドは直接見出し名を打ってもいいし、
データベースの左から何番目かを数字で指定してもいいです。
最後にデータベース外に置いた条件を範囲で指定します。
これで、A列の中で数字が3未満の数値の個数を数えることができました。

AND検索

さらにフィールドBが「A」であることを条件に加えます。
複数条件の場合は、指定する条件をすべて含むように「条件」の範囲を広げます。
複数条件を縦に置いて指定することもできます。
これで「フィールドAの数値が3未満かつフィールドBの値がAの」「フィールドAの数値の個数」を数えることができました。

主なデータベース関数

どれかひとつ覚えてしまえば、あとは関数の特性を切り替えるだけです。

DSum(数値の合計)

条件を満たす数値を合計することができます。

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DAverage(数値の平均)

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DCount(数値の個数)

条件を満たす数値の個数を求めることができます。

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DGet(該当する値)

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